ケーススタディ

バックグラウンド

文明社会では近年日本への外資系企業進出は目覚しいものがありそれに伴い多くの外国人が日本に住むようになりました。今後こうした傾向は益々増大すると思われそれに伴い調査依頼も増えていくと予想されます。 最近取り扱った外資系企業の依頼から幾つか実例を挙げてみましょう。


殺人 (Homicide)、交通事故死亡 (Fatal Traffic Accident)

日本では考えにくいでしょうがアメリカではPIが殺人事件や他の凶悪事件の調査するというのはそれほど珍しいことではありません。Intersecが実際扱った他殺事件は被害者側の家族(日本在住)からあるいは加害者側の弁護士(カリフォルニア州やハワイ、ニューヨークなど日本人が比較的多く住む地域,州)からの依頼です。 当事者の育った家庭環境やバックグラウンド、それぞれの国の文化、風習、生活スタイルの違いが事をより複雑にすることがあり捜査も二国間をまたぐことになるとより多くの時間、労力がかかります。また後日の裁判も日米司法制度の違いから遺族は大変混乱します。こうした際Intersecのバイリンガルの熟練調査員は警察、検事、弁護士など司法関係者と当事者との間に入りそれぞれの意図が充分伝わるようパイプ役を果たします。さらに裁判に必要な予備調査(資産、ロケーションサーチ、就労歴など)をし、事件目撃者、関係者を探しだしインタビューし裁判用報告書作成、エキスパートとして法廷での宣誓証言、遺族の法廷への付き添いなどその業務は多岐にわたります。 また交通事故死の場合、遺族が検視局の死因に疑問を持ち再検視を依頼することがあります。こうした場合Intersecは交通事故専門の調査員(元交通専門警察官-Former Highway Patrol Officer)と連携し、まず最初に事故当時に出きるだけ近い条件(気象、時間帯、同量の交通フロー、同じロケーションなど)をクリエートした上で事故を再現し真相を追究します。

家族への虐待 (Domestic Violence)

近年日本でもしばしば聞く「家庭内暴力」ですがアメリカでは"Domestic Violence (DV)"、"Domestic Abuse"あるいは"Battering"と呼んでいます。通常は女性が被害者で夫、ボーイフレンドなど男性が加害者のパターンですがそのほかにも虐待は弱者(身体/知的障害者など)、幼児、老人層にも広がっています。 虐待は相手に対して敵意、差別や蔑みをもった現実的な形で表されます。主な例を挙げてみましょう。

  • 肉体的虐待 (Physical Abuse)
  • 最もポピュラーな虐待ケースです。虐待者の肉体的攻撃、暴力行為ですり傷/かすり傷から打撲、裂傷から殺人にまで及ぶことがあり通常は取るにたらない些細なことから段々と回数が多くなり暴力行為の度合いもエスカレートしていきます。夫婦、親子、ボーイフレンド/ガールフレンド間によく見られるケースです。 近年カリフォルニア州では家族内暴力の罰則が厳しくなり警察の取り締まり姿勢も変わってきました。以前のように「初回警告」や「親告罪扱い」はせず被害者側の肉体に明白な損傷跡が見えれば即現行犯逮捕です。
  • 性的虐待 (Sexual Abuse)
  • これは相手によって無理やりにセックスを強要されたり、あるいは望まない異常な性的行動に無理やりに強要されることです。夫妻間でも相手が明白な拒絶反応を示したにも関らず執拗かつ度重なり強要すれば性的虐待罪(Rape, Sexual Assault) に抵触します。
  • 精神的虐待 (Psychological Abuse)
  • 加害者は相手側に日常、執拗に精神的嫌がらせを与えることにより日常生活を営む上で大きな支障をもたらす行為です。
    • 具体的には極端な独占欲で相手の意志を無視し自由や行動を束縛する。
    • 妻に不必要な経済的困窮を押し付けたりする。
    • 家の中の物や調度品を投げつけたり足で蹴って破壊することで相手に多大な恐怖感を与える。
    • 相手の存在を完全に無視し自分勝手に行動することにより相手を精神的に追い詰めてしまう行為。
    • 相手を罵倒、怒鳴ったり、品位を下げるようなこと言ったりする行為。
    • 通常精神的虐待は肉体的虐待と並行してエスカレートしていきます。
    Intersecは被害者からこうした苦情を受けるとただちに専門調査員を送り、被害者と個人面談し善後策を話し合い専門的アドバイスを提供します。もし虐待行動が悪質、執拗で継続しており今後もエスカレートする危険ありと判断すればすぐ最寄の警察、その他専門カウンセラー、公的サービス機関の介入を依頼します。
  • 老人や幼児に対する虐待 (Senior Abuse and Infant Abuse)
  • 特にアメリカ、日本などの先進国では近年医療の飛躍的進歩からシニア人口が増え、お年寄りへのケアが問題となっています。家族の手だけでは充分なケアがいき届かなくなると老人介護士など第三者を雇いますが家族の目の届かないところで暴力を振るわれたり、「罰」として食事を与えられなかったり、あるいは身寄りのない老人の場合、政府からの毎月送られてくる社会福祉金を騙し取られたりする例が増えてきています。幼児のケアの場合も同様、両親共働きが増えることにより第三者にベビーシッターを依頼しますが親の目が届かないところで幼児に対し不必要な体罰を加えられたり、食物を与えられなかったりします。
    Intersecは家族から老人、あるいは幼児虐待の調査依頼を多々受けます。体の不自由な老人、口の聴けない幼児が対象ですから調査も困難です。通常は特殊な監視用ビデオカメラを設置し対象者の行動を長時間にわたって監視することにより不必要な体罰や相手に恐怖を与えるような言動が確認されたら家族に事実を知らせ、しかるべき対策を講じた上で警察へレポートします。

ロス郊外日系老婦人への虐待事件

2006年2月ロス郊外トーランス市に住む86才の日系婦人、NSさんから苦情がもたらされた。それによるとNSさんはある朝自宅内キッチンでブレックファーストの後片付けを終え座ろうとした車椅子を女性看護師(56才、日本人)によって故意に動かされ、それが原因で転倒し腰を強打、入院を余儀なくされたとの訴えであった。病院からのレポートで地元警察のファミリークライム(家庭犯罪課)によって調査されたが結局は証拠不十分で起訴までには至らなかった。そこでNSさんから私に独自に調査して欲しい旨電話が入った。同女は「こうした虐待は今に始まったことではなく今までも家人のいないときしばしば起きていた」と言い、「又いつこうした悪質な嫌がらせが起こるとも判らないので何とかして欲しい」とのことだった。NSさんは数年前心臓発作を起こしてから軽度の言語障害と腕や足が麻痺していたので若干の不自由を感じていたものの入院するほどでもなかった。早速家の中に幾つかの隠しカメラを設置し監視調査を開始した。設置から6日目の朝、キッチンの監視カメラは看護師が車椅子に座り食事をしているNSさんに何か怒鳴ったあといきなり小突くシーンを写し出した。そのあともしばらく肩を掴み強く揺らしたり首をひねり耳の傍で怒鳴っているシーンを写し出した。早速フィルムは証拠として最寄警察の担当刑事に提示されロサンゼルス地方検事局(Los Angeles County District Attorney Office)によって暴行罪(Battery)で起訴された。私は裁判でエキスパート証言者として宣誓証言し有罪判決を勝ち得ることが出来た。

児童誘拐、親権問題 (Child Abduction & Child Custody)

近年ますます増加の一途を辿っている問題でIntersecにもこの問題で多くの方が悩みを相談しにきます。ケースのほとんどは日本人女性と日本人以外の夫婦あるいはボーイフレンド/ガールフレンドの間に生まれた子供(達)がどちらかの親によって相手の親に承諾なく連れ去られてしまうケースです(カリフォルニア刑法278条児童誘拐 - 重罪)。より具体的に言うならばアメリカで日本人女性がアメリカ男性と結婚、その後夫婦間に問題が生じそれが原因で妻が夫のいない間、承諾なく子供を日本に連れ去ってしまうケースです。アメリカではたとえ夫婦であっても相手親に無断で子供を連れ去ることは重罪です。日本ではこうした問題を家族問題として見ており民事(家庭裁判所)として扱いますから警察の民事不介入で刑事事件として扱わないのが一般的傾向です。Intersecは「国際児童誘拐被害者ネットワーク」の専門調査員として長年数々のケースを扱ってきました。こうした問題で悩んでいる方まずご相談ください。

薬物/麻薬、風紀、酩酊運転、拳銃など武器不法携帯問題 (Drug Abuse, Vice, DUI & Possessing Illegal Weapon, etc)

近年、日本からアメリカへの留学生若年化は他の国々からでは見られない顕著な現象として捉えられております。以前は高校、大学を出てから留学生活に進むケースが多かったのですが近年早いものは中学あるいは高校在学中親から離れ海外留学を決める子弟が増えてきております。 こうした若年化現象は相反する二面を持っています。良い面は早い時期にアメリカに来ることで生活環境にすぐ順応し英語も早い時期に慣れ親しみ日本では見出せなかった彼らの芸術、スポーツの隠れた才能やアカデミックな可能性が引き出され大きく伸びることです。しかしながらその反面ネガティブな面も否定できません。中学や高校留学は親代わりにホームステイやドミトリーに寄宿することが義務づけられていますがそれでも親のケアや監督から解かれることですからなかには一線を越え間違った方向へ進んでしまう子弟もいます。Intersecは次の3段階で彼らの直面する問題と長年取り組んできました。

  • 予防段階 (Prevention)
  • 日本からの留学生や駐在員、近年アメリカに居住し始めた邦人を中心に犯罪予防のセミナーを地域社会や各学校ごとに定期的に開催しています。トピックスのハイライトは日本から来た若者が陥り易い (1)麻薬/薬物乱用の怖さ、(2)酩酊運転(Driving Under Influence, DUI)によって引き起こされる事故の重大さと責任、(3)拳銃不法所持に課せられる法的罰則、(4)若い女性が陥り易い風紀問題や (5)ID詐欺など専門調査員が実例を挙げながら説明し彼らの注意を喚起し予防に努めています。
  • 専門的介在 (Intervention)
  • また誤って間違い(犯罪行為、事故)を起こしてしまった者、被害に遭った者には問題の詳細を充分把握した上で日本の家族に報告した上で医者/病院の交渉や弁護士のアレンジメントなどを必要な手続きを進めます。アメリカでは外国留学生だからといって特別扱いしませんからアメリカ人同様、本人の年令、事の重大性によって事が処理されます。
  • 事後処理 (Disposition)
  • ことが犯罪に関係している場合はその後警察の取調べ、裁判での傍聴、判決に至るまでアメリカ司法制度に沿っての動きを家族も含め充分理解できるよう説明します。また交通事故で怪我した場合も保護者代理で病院や医者との折衝、今後の加療見通しを本人および家族に説明し本人が入院中、自宅療養中も含め付き添い治療経過を日本の家族に報告します。

ハリウッドでの高校留学生麻薬事件

YTは日本企業のアメリカ支社長を父親に持つ関係でアメリカで生まれた16才の高校生であった。2004年父親の帰国命令が出て姉を含め家族4人が日本へ帰国することになったがYTはアメリカの学校を去ることを嫌い両親を説得し一人でアメリカに残り高校を卒業することとなった。親の手から離れたYTは当初ホームステイをしていたがわずか半年後無断でアパートに移り一人で住み始めた。そこで友人からの勧めでマリファナを覚えてから少しずつコカイン、ヘロイン、覚せい剤などのハードコアな麻薬にのめり込みあっという間に重度のハードなドラッグ中毒となった。ハリウッドの街角で麻薬売人とディールしたりアパートでの麻薬パーティー、あるときは半裸で街を彷徨し奇行や迷惑罪で何度か逮捕されるのにそれほど時間はかからなかった。昨年6月13日、LAPDハリウッド警察から路上強盗に襲われ全身を刺され重傷を負った日本人らしい若者の身柄を確保したので尋問に立ち会って欲しい旨要請があった。数日間彼と接しインタビューしている間も禁断症状で苦しみ支離滅裂な言動、精神錯乱でとても尋問が出来る状態ではなった。傷が癒えたあと同人は裁判所命令(Court Order)で地元の麻薬患者用精神病棟での拘束集中麻薬治療(Intensive Drug Abuse Treatment & Rehabilitation)とリハビリを受けることとなった。その間私は日本にいる親の依頼で同人のアメリカの保護者として病院を定期的に訪れ看病し病状経過を親に報告したり、医者や警察と接触し治療やリハビリの進行状況を克明に観察し保護者代行を努めた。およそ6ケ月の治療後同人は日本への帰国許可が出て帰国した。しかしながら両親の話によると彼の一般社会への復帰は決して容易ではなく今でも奇行が目立ち週に1度は自宅から地元の精神病院に通院していると聞く。

以上のような刑事/民事事件や生活上の問題に被害者としてあるいは加害者として関与してしまった場合はまずIntersecにご相談ください。専門のコンサルタントが日本語で懇切丁寧に今後のとるべき対応策の相談をお受けいたします。


その他の調査実例

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日本に居住する外国人、外国企業のための調査一般